インストール
そもそも、PEARコマンドを利用してダウンロードを行った場合には、インストールの作業は必要ありません。PEARコマンドを利用した方が簡便で、Smartyやsimpletestなどのパスに悩まなくて済むので、PEARコマンドを利用することを推奨します。
以下はアーカイブをダウンロードした場合のインストール手順となります(とは言っても単純なものですが)。
準備
あらかじめ適当なフォルダにEthnaをダウンロードしてください.
Ethnaダウンロード
(1) リリースアーカイブの展開
ダウンロードしたアーカイブを適当なディレクトリに展開します。
$ cd /tmp $ tar zxvf Ethna-2.5.0.tar.gz
(2) ディレクトリの移動
(1)で作成されたディレクトリ(Ethna-2.5.0等)を、include_pathの通ったディレクトリにEthnaというディレクトリ名で移動します。通常は/usr/local/lib/php(または/usr/lib/php)となります。
$ sudo mv Ethna-2.5.0 /usr/local/lib/php/Ethna
(3) ethnaコマンドのインストール
この作業は必須ではありません。
コマンドのインストールをしない場合は、アーカイブのbinディレクトリに含まれるethna.shあるいはethna.batを直接実行することでethnaコマンドを実行できます。
Windowsの場合
> c:\foo\bar\Ethna\bin\ethna.bat
Unix系の場合
$ /usr/local/lib/php/Ethna/bin/ethna.sh
コマンドのインストールをすると、下記のようにと入力するだけでethnaコマンドを呼び出せるようになります。
ethna
やり方
binディレクトリに含まれるethna.shあるいはethna.batを、パスの通ったディレクトリにコピーします(Unix系OSでは、ethna.shをethnaにrenameすると素敵です)。
次に、対象ファイルの
@PEAR-DIR@ @PHP-BIN@ @PHP-BINARY@
の部分をEthnaをインストールしたディレクトリ(/usr/local/bin/php/lib等)、PHPコマンドが置いてあるディレクトリ にそれぞれ書き換えます。
以上でインストールは完了です。
(4) PHPのバージョン、依存ライブラリの確認
Ethna は PHP 4.1.2以降、及び PHP 5をサポートしています。PHP 4では 4.3.x を推奨します(backtraceが取れるので)。
Ethnaは以下の3つのクラスライブラリに依存していますので、これらのライブラリがインストールされているかどうかご確認ください。
いずれのライブラリに関しても(Ethna自体は)バージョンには依存しませんが、できる限り最新のライブラリを利用されることを推奨します。)
(5) アップデート
PEARチャンネルを利用してアップデートする
$ pear upgrade ethna/ethna
とします。
PEARコマンドを利用してアーカイブでアップデートする
$ pear upgrade http://ethna.jp/pear/Ethna-2.x.y.tgz
などとします。
アーカイブを利用してアップデートする
Ethnaをバージョンアップする場合も、同様に新しいバージョンのアーカイブを展開し、既存のディレクトリと同じ箇所に移動するだけでアップデートは完了です。
なお、念のため変更点一覧にて後方互換性を確認してください。
$ cd /tmp $ tar zxvf Ethna-2.5.0.tgz $ sudo mv /usr/local/lib/php/Ethna /usr/local/lib/php/Ethna-2.3.7 # 旧バージョンの退避 $ sudo mv Ethna-2.5.0 /usr/local/lib/php/Ethna
*1 pear install ethna/smarty としてSmartyをインストールしていない場合は、include_once 'Smarty/Smarty.class.php' で読み込めるようにinclude_pathを設定するか、ethna/class/Renderer/Ethna_Renderer_Smarty.phpの該当行をSmartyがインストールされている位置に書き換える必要があります。